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エティエンヌが見た世界 [Studio Life]

命が満ち、すべてがそこにあった。
それは手塚治虫さんの『火の鳥』の世界を思い出しました。
特に鳳凰編ですね。
火の鳥が作り出す、生命のイメージの絵が頭の中にありました。

ガブリエルはそこに、虚無を見て死ぬのが怖くなったと言い、エティエンヌの話しを聞いて安心した様子でした。
ただ、天国と地獄があるというという事も知っているのだから、安心するのは早いのでは、なんて意地悪に思ってしまいました。
エティエンヌでさえ、もうアンヌには会えないと別れを告げたのに・・・・・・。

「神はいないけれど悪魔はいる」と言うのは分かりますね。
人間だって悪魔になれるけれど、神にはなれないですから。
この物語にも、悪魔と変わらない心根の大人が何人も登場します。
子どもは純真だけれど、それで神になれる訳ではない。
神の様な存在であっても、神ではない。
そして、神様は厄介です。
他の宗教の神は邪教だと言って、信じないのですから。
神はひとつのもの、と。
そして、人間は神様を利用して行く。
十字軍もそのひとつで、要は権力争いや金儲けの為にあったとか。

生きることは戦うこと。
それはそうかも知れませんが、血を流す戦いはやはり肯定したくない気がします。

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